2016.07.15 Friday 11:28

作句のための 抜書き「旧仮名遣ひ」10

作句のための 抜書き「旧仮名遣ひ」(10) 若林波留美

 前回予告したとおり「旧仮名遣ひ歌留多」を載せます。「いろは歌留多」調で音読して下されば幸いです。

 ア行活用「得(う)」の一語(「心得(う)」は複合語と見て)
イ 「出」は出る、「出で」は出ない
 ウ音便ならア行の「う」
 だ(枝)にほほむやざくら
 「おほきい」「年嵩(かさ)(翁・媼)」ア行の「お」

 「かをる」は「を」の字、「にほふ」は「ほ」の字
 「消え・超え・冷え」はヤ行の「え」
 「くれなゐ」の「ゐ」は呉(くれ)の藍(あゐ)から
 けふも健在、ヤ行とワ行
 ことばの成り立ち知る仮名遣ひ

サ 「騒ぎ・ことわり(理)・くるわ(廓)」は「わ」の字
 しう(仕様)があるならしうぢやないか
 「す」と「つ」の濁音「づ」が多し
 「せ(為)ず・したり・す」はサ行変格
 促音の「つ」も堂々と

 「耐ふ」と「絶ゆ」とに気を付けて
 「小さい」「若い(男・乙女)」にワ行の「を」
 「つい」間違へて「つひに」身に付く
 「て(助詞)」が付くことばは音便注意
 「閉づ・綴づ・攀づ」はダ行の「ぢ」と「づ」

 慣れるが早道、旧仮名遣ひ
 「新妻・稲妻」「つ」に濁り
 抜いてはならぬ「井(ゐ)戸・ゆゑ(故)」に
 根は万葉にさかのぼる
 野の星屑(く)に葛(く)咲けり

 「恥」と「怖気」はダ行の「ぢ」
ヒ ひとつの行のみ動詞の活用
 「ふ」の字で言ひ切るハ行活用
 平安の世を訪(と)ふ仮名遣ひ
 「ほ」の字がおほかた語中の「オ」音

 万葉仮名から受け継ぐルール
 見う見真似でやつてみ
 向う岸の「う」はウ音便の「う」
 「愛(め)づ・撫づ・出づ」はダ行活用
 「もみぢ」も「藤」も「鯨」も「ぢ」

 ヤ行の「い」と「え」を絶やさずに
 いつも達者で「老」知らず
 「ゆ」の字で言ひ切るヤ行活用
 「え」の字が正解「燃え・見え・聳え」
 四つ仮名(じ・ぢ・ず・づ)しつかり使ひ分け

 落語で覚えた「なな
 理屈に適ふ旧仮名遣ひ
 るんるん気分で「このよ
 連濁守るは旧仮名遣ひ
 論より慣れよう「あを(青)・うを(魚)・みさを(操)」

 ワ行の「ゐ」と「ゑ」を忘れずに
 「居る」と「を(居)る」とはワ行の兄弟
 「植う・飢う・据う」はワ行の「う」
 「笑顔・声かけ」ワ行の「ゑ」
 「終り」も「尾張」もワ行の「を」

 
 五十音のうち大概のものは、前回までのどこかで書いた内容です。復習の一助にして戴ければと思います。長い間ご高覧戴き、ありがとうございました。

この稿の執筆に当たり、次の図書を参照いたしました。
紹介し、著者・編纂者へのお礼といたします。

『私の國語骸次戞(‥鍔饌検(現嬖幻
『かなづかひ』  「正かなづかひの會」発行
『かなづかひ』  「かなづかひ」を考へる会発行

(「紫」2009年6月号より転載)
 
緑の中

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