2018.01.31 Wednesday 12:10

現代俳句50則

関口比良男・現代俳句五十則 17

 

無季の俳句は、

その中にあらゆる季感を自由に盛り込める

名器のようなものでありたい。

 

 

 


2018.01.30 Tuesday 09:51

句会のご案内

2018年2月の句会予定 


*予定は変更になる場合があります。
 はじめてのかたは事前に事務局までご確認をお願いします。

 

2月3日(土)  土曜句会*

       午前9時 東松山市・松山市民活動センター  

 

2月4日(日)  紫川口句会* 

         午後1時  川口総合文化センターリリア11階 会場注意

 

2月6日(火) 万年青の会  
         午後1時30分 川口市立前川南公民館

 

        窓の会 曜日注意 
          午後1時 サウスピア(武蔵浦和) (自主句会)

 

2月7日(水)      秩父むらさきの会*  
         午後1時 秩父市・歴史文化伝承館

 

2月12日(月) さくら草句会*        

       午後1時 浦和パルコ10階

 

2月13日(火)   紫さいたま句会*  
       午後1時 武蔵浦和サウスピア 

       *曜日注意!!

 

2月8日(木)  をまぎ句会* 
         午後1時 さいたま市尾間木公民館

 

2月15日(木)  牧の会   
           午後1時 さいたま市尾間木公民館

 

2月17日(土)  ミューズ*
         午後1時 川口市立幸栄公民館 

         めぶき句会
         午後1時 さいたま市立桜木公民館
 

2月18日(日)  虹の会  
         午後1時 越谷市立北越谷公民館

 

2月20日(火)  句楽会*

         午後1時 川口市立西公民館

 

2月21日(水)  紫苑の会   
         午後1時30分 越谷市市民活動支援センター

 

2月22日(木)    句遊会
            午後1時 さいたま市立善前公民館

 

            しらゆり俳句会* 
         午後1時30分 川口パレス3階

 

2月25日(日)    むらさき西句会* 
         午前9時 川口市立西公民館


 

その他      紫通信句会* 

          2月10日(土) 締切     作品5句(郵送)
        

         俳句スパイス・インターネット句会

         2月19日(月) 締切 


*のついている句会の指導者は山崎十生主宰です


お問合せ 紫の会

 

 

 


2018.01.26 Friday 09:49

俳句スパイスインターネット句会

俳句スパイスインターネット句会 結果

兼題 「百年」

 

数字は得点

*はそのうちの特選の数

 

1 初鏡別の我をり語り合ふ 玉子

 

2 寒苺ケーキの家に住む少年 マヨマヨネーズ

 

3 百年の計は此処から冬桜 はるくん

 

4 瞬きに満たぬ百年冬銀河 人見 2

 

5 百年を生きる時代の初詣 すみれ 1

 

6 グルコサミンセサミンひふみん冬の空 蘭丸 1

 

7 羽化するはまだ先のこと着ぶくれて  Rin 2

 

8 欄干に並びし頭初日待つ 玉子

 

9 繊細と大胆背負い冬登山 すみれ 1

 

10  この胸の何処かにきっと冬薔薇 蘭丸 1

 

11  雪しまく角煮ほろほろしてをりぬ

           Rin 6**  全員が選びました!

 

12  東京に降ればニュースとなりし雪 人見

 

13  鰤しゃぶの前で正座をする少年 マヨマヨネーズ

  

14  輝きを隠し切れぬかふきのたう はるくん 2

 

15  人恋し星の見えない睦月かな 蘭丸 

 

16  瓶の蓋開かぬクリーム春寒し 玉子 2

 

17  化粧水染み込む冬の夜空かな 人見

 

18  大寒の花一斉に色極む すみれ

 

19  胡蝶蘭少年埋もれ眠りおる マヨマヨネーズ 1

 

20  百年も一瞬ですね雪女郎 蘭丸  1

 

21  毛糸玉芯の秘密が暴かれる すみれ   3 

 

22  初夢や百年先の月旅行 玉子 1

 

23  水仙を十階から見る少年や マヨマヨネーズ

 

24  手つかずの寄せ鍋ぐつぐつぐつ  Rin

 

25  風花の流離うやうにマジ卍 蘭丸 

 

26  伝染をしてゆく微笑梅の花 人見 1

 

27  葉牡丹の寄せ植え少年頬をつけ マヨマヨネーズ

 

28  山眠るそして百年二百年  Rin 4

 

29  木枯らしの行く手を阻むビルの風 すみれ

 

30  粉雪に疼く原初の記憶かな 人見 1

 

31  重なる時に重なるものや雪もよひ はるくん 2

 

31  百年の大黒柱雪しんしん  Rin 3

 

 

 

次回締切  2月19日(月)

 

兼題   「自慢」

 

作品   5句以内(通常作品も可)

 

*どなたでも参加できます。

 俳句スパイスネット句会 までメールで投句してください

 


2018.01.23 Tuesday 09:48

俳句スパイスインターネット句会

俳句スパイスインターネット句会

 

 

選句は5句選で、うち特選一句お願いします。

その他選評・感想・質問・意見などご自由にお書き下さい。

 

締切:1月25日(木)

 

最下段の「 Add a coment: 」 より

name:    にネット俳号

commentos: に句番号と句

    ↓

「コメント送信」をクリック 

 

 

1 初鏡別の我をり語り合ふ

 

2 寒苺ケーキの家に住む少年

 

3 百年の計は此処から冬桜

 

4 瞬きに満たぬ百年冬銀河

 

5 百年を生きる時代の初詣

 

6 グルコサミンセサミンひふみん冬の空

 

7 羽化するはまだ先のこと着ぶくれて

 

8 欄干に並びし頭初日待つ

 

9 繊細と大胆背負い冬登山

 

10  この胸の何処かにきっと冬薔薇

 

11  雪しまく角煮ほろほろしてをりぬ

 

12  東京に降ればニュースとなりし雪

 

13  鰤しゃぶの前で正座をする少年

 

14  輝きを隠し切れぬかふきのたう

 

15  人恋し星の見えない睦月かな

 

16  瓶の蓋開かぬクリーム春寒し

 

17  化粧水染み込む冬の夜空かな

 

18  大寒の花一斉に色極む

 

19  胡蝶蘭少年埋もれ眠りおる

 

20  百年も一瞬ですね雪女郎

 

21  毛糸玉芯の秘密が暴かれる

 

22  初夢や百年先の月旅行

 

23  水仙を十階から見る少年や

 

24  手つかずの寄せ鍋ぐつぐつぐつ

 

25  風花の流離うやうにマジ卍

 

26  伝染をしてゆく微笑梅の花

 

27  葉牡丹の寄せ植え少年頬をつけ

 

28  山眠るそして百年二百年

 

29  木枯らしの行く手を阻むビルの風

 

30  粉雪に疼く原初の記憶かな

 

31  重なる時に重なるものや雪もよひ

 

32  百年の大黒柱雪しんしん

 

 

 


2018.01.19 Friday 09:48

現代俳句50則

関口比良男・現代俳句五十則 16

 

 

俳句に使って悪い言葉は一つもない。

どこにどう使われるかが問題なのである。

 

 

 

 


2018.01.16 Tuesday 09:44

「紫」2018年1月号・2

「紫」2018年1月号

 

大道無門(「紫」1月号抄)    山崎十生 選・評

他力+(たす)自力少々木の実降る      浅野都(無門集)

 

 

ぼんのうは人の血肉か月天心       大滝徳美(無門集)

 煩悩というものは、どちらかと言えばマイナスの要素である。

しかし、そのマイナスの要素をプラスに転換することで

詩のエネルギーが生ずる。

煩悩というものは、人間の心の血や肉なのである。

しかし、その煩悩も、いつしか美しい阿弥陀光となるのである。

 

箸二膳長さの違ふ良夜かな        田中のぼる(無門集)

 

秋天やくよくよしても爪伸びる      さとうせつ(無門集)

 

思考力高める椅子を置く花野       岡嶋澄子(無門集)
 日常の次元を越えたところに詩の醍醐味がある。

詩の究極を求めてゆくと非日常の世界を紡ぎ出したものに

多くの佳汁がある。けいくにおいても、花野に、あろう筈もない

「思考力を高める椅子」を置く離れ技をやってのけたのである。

そこに詩の力を感ずる。


               * * *

 

龍門集

もの生さぬままの十指や天高し      若林波留美

露の玉早間彌生の世界かな        渡辺まさる

転生や裳裾にひしとゐのこづち      鈴木紀子

秋風に磨きをかけるバイオリン      森壽賀子

 

 

無門集

小鳥来るひとりぼっちといふ至福     福島ときみ

完璧の変身ですか秋の水         藤井とし子

空満たすものも空なり月明かり      渡辺智恵

風に乗る声なき聲のねこじゃらし     稲葉明日香

月白や会はねばならぬ人の数       岩切雅人

何も彼も忘れたわけじゃない夜長     後藤宣代

芒原思考は停止させておく        小林邦子

 

 

山紫集

白濁の水を漉きつつ紙とせり       鈴木千鶴

永遠に伝えたいこと残る虫        戸田千種

白露の身に海鳴りの揺れやまず      西本明未

水脈の海へ海へと望の月         仁村俊子

平和とは戦うことかスイッチョン     根上空間

母がふと正気に戻る芒原         藤倉忍

羊雲八秒後には鱗なり          松井寿恵

悲劇を生か喜劇とするか酔芙蓉      村木友光

一途なる鹿の眼に諭される        吉野日出美

それからの長き話や秋うらら       伊藤伯子

蛇穴に入るため道を渡りけり       金子和美

時として何ためらふや鉦叩        かみのみずほ

青空を罪滅ぼしにおく野分        小林多美子

電話ではなく手紙でほしい秋ともし    篠原葦

鹿の声呑み込みながら潮満つる      嶋野靖子

 

 

 

新星集

永遠などどこにもないの山粧ふ      一井千恵子

 

 

(「紫」2018年1月号・NO.884号より)

 


2018.01.12 Friday 09:42

紫川口句会

紫川口句会

「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 
毎月第一日曜日、川口市立西公民館(JR川口駅西口・徒歩5分)で
午後1時から4時30分に開催しています。
各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。
次回は2日(日)です。

*注意 会場は川口リリア11階小会議室でになります

山崎十生主宰選

 

天 先づ息をととのへそして初手水   徳美

地 体にも潮の満ち干や寒の入り    紀子

人 風花の落ちゆく水の早さかな    かほる

 

 

秀逸

繁るより今はのびのび枯木立     麻奈

寒月が潤ふやうに少し泣く      智恵

りんりんと光をみがく大氷柱     壽賀子

 

 

 

鈴木紀子参与選

 

天 繁るより今はのびのび枯れ木立  麻奈

地 りんりんと光をみがく大氷柱   壽賀子

 



(川口句会 2018.1.7)

 

 

 

 


2018.01.09 Tuesday 09:41

初句会

 「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 

毎月第二土曜日、武蔵浦和コミュニティーセンター

(JR埼京線武蔵浦和駅西口徒歩二分)で

午後1時から4時30分に開催しています。

各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。

 

次回は2月13日(火)の予定です

 

 

2018年1月6日、恒例の初句会が浦和コミュニティセンターで開かれました。

当日は合わせて第39回星雲賞授賞式も行われました。

出席者41名・欠席投句8名でした。

選句は一人5句。秀作揃いでしたので、皆さん選句は大変です。

真剣ながら和やかな盛会となりました。

今年一年間の皆様の御健康と御健吟をお祈り申し上げます。

 

 

主宰・参与作品

 

対面か隣か細雪しんしん           十生

オリオン南中耳を澄ますと言ふ祈り      紀子

      

 

山崎十生主宰選

 

天 両の手に平らに降りる初日かな      明未 

地 大らかに重なりあえば鏡餅        加津子

人 野水仙崖の上から見えぬ崖        智恵     

 

 

鈴木紀子参与選

 

天 冬銀河人に無限なストーリー      明未

地 片方の肩が寒くて仕方ない       宣代

 

          (さいたま句会 2018.1.6)

 

星雲賞授賞式

 

星雲賞受賞者のみなさんと、主宰・参与

 

 

 

 


2018.01.05 Friday 09:38

第39回星雲賞

 今年で39回目を数える星雲賞は、同人・会員の区別なく、

純粋に応募された作品15句の競詠による「紫」の俳句賞です。

今回は41編の応募がありました。

作品は事前にすべて清記し直されるため、

選考に臨む主宰・副主宰も選考会議が終わるまで

作者が明かされることはなく、公平厳正な審査がおこなわれます。

 

結果は以下の通りです。

 

星雲賞  「水声」      伊藤伯子

 

優秀賞  「月光浴」     藤澤晴美

     「後ろ盾」     浅野都

     「ソプラノ」    岡嶋澄子

     「記憶」      後藤宣代

 

第39回星雲賞受賞作品

「水声」     伊藤伯子

 

若葉風とほる一部屋だけの家

蔓薔薇の隙間にひとり暮らしをり

ひとり分まだ濡れてゐるプールサイド

寝不足の朝に増えたる熱帯魚

新しき箸に手強きところてん

河童忌の廃材はみな湿つてる

水平にこだはつてゐる夏帽子

廃材の太き尖りや夜の秋

湯をそそぐだけの夕食夏の果て

新涼の上半身は反つてをり

物差しのかたへに残る暑さかな

かなかなや私が降りて空のバス

水声につながつてゐる草の花

芒原しばらく息を止めてみる

買ふ水の種類とりどり流れ星

 

 

 

 


2018.01.03 Wednesday 09:36

「紫」2018年1月号・1

「紫」2018年1月号 龍門集より

 

殺意ほどではないが天高かりき      山崎十生
色のなき風は贅沢三昧だ
死ぬまではもう離れない式部の実


もの生(な)さぬままの十指や天高し      若林波留美 
ゆるやかに蝕む領土草の絮

露の玉草間彌生の世界かな        渡辺まさる
永遠の永遠の永遠露の玉

 

病む地球じっと見てゐる赤い月      鈴木紀子

黄花コスモス記憶がふいにこちら向く


茫ぼうとただ茫ぼうとうづくまる     関口晃代 

又の世の極彩色を見失う

 

さざなみに吸ひ込まれたる雁の声     森壽賀子
秋風に磨きをかけるバイオリン        

(「紫」2018年1月号・NO.884号より)

 

 

 


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